アベンチュリン・ガラス

きなりがらすのガラスロッドCシリーズに
また新しいカラーが登場いたしました。
やや透明感のある不透明系のオレンジ色ですが、
なんといってもその特徴は
「アベンチュリン・ガラス」と呼ばれる
キラキラとした美しい煌きを放っているところにあるでしょう。



CS13-o2.jpg
これが新色のCS13-o2です。
棒の状態ではアベンチュリンが表面に出てざらざらとしています。
CS13-o2_sample02.jpg
とんぼ玉にすると表面がなめらかになります。
画像ではちょっとわかりにくいですが
白っぽいひとつひとつのつぶつぶが光に反射して
キラキラ光ってとってもキレイです。

この「アベンチュリン・ガラス」は
18世紀、ガラス工芸で有名なイタリアのベニスで
偶然に発見されたと言われています。
『ある日ベニスのムラノ島で
ひとりのガラス職人が熔けたガラスの中に誤って銅のかけらを落としてしまいました。
ガラスが冷えて固まったとき
いったん熔けた銅が再び箔状になって
美しい煌きをもって姿をあらわしました。
このとき、
「アベンチュリン・ガラス(aventurino)」が誕生したのです。』

「アベンチュリン」の名は
イタリア語の「a ventura」 (偶然に)という言葉に由来しています。
「アベンチュリン・ガラス」に
こんな偶然の出会いの歴史があるんだ
ということを思いながら制作すると
また感慨もひとしおですね。

環境や人の体に優しいガラス素材について。
「とんぼ玉」というちょっとふしぎな呼び名・・・