特許技術「無鉛ガラス」Cシリーズの誕生

人や環境への安全

ガラスの製造
とんぼ玉の制作やガラスの製造現場において、ガラスに含まれる鉛が溶けると人体に影響を及ぼす物質が発生します。

近年環境や人体への影響から世界的に鉛の規制が進んでおり、当社も人や環境への安全を考えた商品を開発しようという想いから鉛を使わないガラスを開発しました。

耐水性の高さ

バーナーで加工できる低融点のガラスは、品質が悪いものだと1ヵ月ほどで空気中の湿気(水分)に表面が浸されてガラスの表面に「曇り」や「粉吹き」が発生します。
湿気(水分)によってガラスの美しさが損なわれないように研究の末、当社で取り扱う鉛ガラスやソーダガラスと比較すると約2〜8倍向上の耐水性を持たせることに成功しました。

溶解技術の向上

ガラスを溶かす際「溶解の粘度」などや「スス」が出にくいことなど、ガラスによって扱いやすさが違います。
お客様の扱いやすい硝子づくりを意識した研究・開発が重要だと考えています。

透明感

兵庫県のガラス工場に本社を隣接させ、徹底した品質管理をすることで硝子の最大の魅力である光を通す透明感に仕上げています。
販売時の美しさはもちろんのこと、ご購入後も満足いただけるような透明感の損なわれない品質にこだわりを持っています。

ガラス製造の様子

Cシリーズガラスロッド

鉛の入ったガラスロッド以外に、市場では大量のソーダで低融を実現しているソーダガラスが販売されていますが、耐水性に乏しく鉛に比べ粘度性が低いため作業性に難があると考えました。
そのため、無鉛でありながら鉛ガラス以上に耐水性や作業性の高いことが研究の課題でした。

喜南鈴硝子では、鉛ガラスを「A」ソーダガラスを「B」そして、人や環境への安全を考えた無鉛ガラスを「Cシリーズガラスロッド」と呼んでいます。

特許技術として認定

平成23年に、開発した無鉛ガラス棒「Cシリーズガラスロッド」が特許を取得しました。

そして、出来る限り多くの方にガラス細工制作、バーナーワークを楽しんでいただけるように可能な限り価格を抑えました。

これからも、さらなる品質の向上と高いコストパフォーマンスの実現を目指して、日々研究に努めていきたいと考えております。

環境や人の体に優しいガラス素材について。
「とんぼ玉」というちょっとふしぎな呼び名・・・