キルンワーク

作家の小暮紀一さん著「トンボ玉」
松村潔さん著「バーナーワーク」に続いて
来月はキルンを使ったガラス工芸「キルンワーク」の
書籍がぽるぷ出版さんより発売されるようです。


キルンワーク

「キルンワーク」とは
電気炉(=キルン)を使ったガラス工芸の総称です。
電気炉は簡単に言えば高温が出るオーブンのようなもので、
常温のガラスを電気炉に入れて
少しずつ温度を上げていってガラスを変形させ、
作品を作るガラス工芸です。
*キルンワークを含むガラス工芸の詳細ページはこちら。
電気炉はさまざまなサイズがありますので
ホームセンターなどで販売している家庭用の小型電気炉を使って
kinariガラスでフュージングやスランピングなどをされる方も増えつつあります。
kinariガラス基本的には
バーナーワーク用に開発されたガラスロッドですが、
キルンワークに使うこともできます。
ガラスロッドやミルフィオリフリット・パウダーなどを使って、
アクセサリーやお皿を作ると
バーナーとは違った風合いの作品ができます。
また、バーナーで作ったとんぼ玉などと合わせて
作品を作るのもおもしろいですね。
ちなみに
キルンワークでもガラスは膨張係数の合ったものでないと
後で割れてしまいます!
また、きなりがらすのガラス(特に鉛)はキルンワークに使用すると
後でアルカリ成分が表面に浮き出て
白い粉がついたようになることがあります。
ガラスは同じように熔けているように見えても
バーナーの炎で熔かすのと
電気でじんわり熔かすのとでは
熔け方が違っているようです。
不思議ですね…。

環境や人の体に優しいガラス素材について。
「とんぼ玉」というちょっとふしぎな呼び名・・・